嫌なアイツ
私はアイツと二人で潜った。
水の中で目を開けて上を観ると…
凄く幻想的で綺麗な空間だった。
私はアイツにしがみついたままで居るとアイツが私の頭をコツキ指をさした。
指さす方を観ると…
!!!!!!!!!
饗庭さん翼さん海莉まで潜ってこちらに来てた。
アイツは私を片手に抱き泳ぎ出した。
見る見る遠ざかる3人に私の息が限界に近い事をアイツに知らせるとアイツは私にキスをしキスしたまま力を抜いて浮遊する形で水面に向かって身体が動き出した。
水面に上がる直前で唇は離れた…
私が驚いた顔をアイツにすると…
『愛莉さんが悪いんですからね。』
そう言って私をまた片手に抱きプールサイドへと泳いだ。
私は翼さんに手を借りプールサイドに上がるとアイツも上がって来て私の手を引いてパラソルのある方向へ歩いて行きパラソルに着くとタオルで顔を拭かれそのタオルでアイツも顔を拭いた。
【どっから観ても誰が観ても恋人同士にしか見えないんだけど?】
海莉の声に私とアイツがまだ手を繋いでた事に気付かなかった。
【手!まだ繋いだまんまだよ!】
その言葉に私は手を離した。