嫌なアイツ
花火
最近、気持ちが悪く成った母…
海莉も何を?考えてるのか?
私は遊園地内でベンチに座り考えてた。
今日のプールは海莉が私を騙す罠だったのか?
それとも偶然?
私の勘違い?
でも…
必ずと言って…
哀川 翔…
アイツが居る…
私の側に…
偶然なの?
それとも仕組まれた罠なの?
母のあの態度や様子も気に成るし…
〔愛莉さん?貴女はこんな所に居たんですか?〕
翼さんに声を掛けられた。
私はそう…
この遊園地で恥ずかしながら…
迷子ちゃんに成ってたんです…
皆から電話を貰ったけど場所の説明がちゃんと出来ずそして自分の現在地すら解らなかった私…
ただひたすらこのベンチに座り…
違う事を考えてた。
帰るのはいつでも帰れるから…
私も実は花火が観たかったから…
〔さっ!皆の所へ帰りましょうか?〕
と翼さんが言うと私に右手を差し出して来た。
意味が解らない訳では無かったけど…
〔また途中で迷子に成られたら大変ですからね。〕
とクスクス笑いながら私に言った。
私は翼さんの右手に左手を出した。