嫌なアイツ
翼さんは誰か?に電話をしてた。
私が見付かったと…
そしてメールを送り私に…
〔皆に愛莉さんが見付かったからと知らせておきましたからね。約束の場所にみんなもう集まって来てると思いますけどね!〕
と翼さんが言った。
私は返事も出来ずただ下を向くしか無かった。
【愛莉ちゃん!】
海莉の声が聞こえ…
顔をあげると…
みんなが居た。
私は直ぐに頭を下げごめんなさい!
そう言って謝った。
でも…
一人だけ許してくれ無かった相手がいた
そう…
アイツ…
哀川 翔だけが…
私は翼さんとそのまま一緒に歩いてた。
手を繋いで歩いてる事なんて全く気にもせずに…
廻りからも何も言われなかったから…
みんな言えるはずが無かったんだよね…
アイツの顔色を伺ってたから…
海莉でさえ言って来無かったから…
アイツが相当、怒ってたと言う事だったんだろうね…
翼さんが乗り物の前に来てようやく繋いでた手が離れた。
全くごく自然に手を繋いでた事に自分でも驚いてしまった。
ジェットコースターに乗る事に成り…
各自、券を買って…
そう思ってたら…