嫌なアイツ
だからアイツが嫌いなんだ…
私は海莉に抱き付いたままその話をした
海莉は黙って私の話を聞いてくれた。
女二人で抱き合ったまま遊園地の道の真ん中で話をしてた。
廻りから人に観られてたけど…
嫌だったけど…
私は海莉にあの花束事件の事を話だからアイツは嫌い…
そう伝えた。
だからアイツが私をどう思って様と私が誰と手を繋ごうとアイツには関係の無い事で私の勝手なんだから…
と海莉に伝えた。
海莉は黙ったまま…
私を強く抱き締めてくれた…
「女同士のラブシーンは観たく無いんだけどさ…女同士で抱き合うんなら僕が抱き締めてあげましょうか?」
と饗庭の声に…
【私は愛莉ちゃんより饗庭さんの方がいいんですけどね。愛莉ちゃんはまだ抱き締めて欲しい相手が決まらないみたいだから…】
と海莉はみんなの前で言ってしまった…
私がビックリした顔をしてると…
【愛莉ちゃん?グズグズしてると相手に逃げられちゃうか?誰かに取られちゃうよ?】
海莉はそう言って私を離し回れ右させアイツ目掛けて私の背中を思いっ切り押した。
私はアイツの胸にぶつかる瞬間…
海莉の言ってる意味が解った…