嫌なアイツ





花火が始まった!!


私達は一斉に空を見上げた。

綺麗な花火が夜空に絵を書いた様に…


そして消えてはまた花火が上がり綺麗な模様の光を作り出し消えて行く…


私は空を観ながら…

花火を観ながら…


不意に右手が温かく成ったのに気がついた。
手を見たらアイツの左手が私の右手に絡み付き握ってた。

でも私は払い除ける事もさず…
その上から私の左手を乗せた。

何故?

そうしたのか?
自分でも解らなかったけど…
そうしたかったから



花火が終わるまでずって手を握ってた。

花火が終わり…

手を離した私をアイツがまた私の手を取り握った。


手を繋がれたまま歩き出し最後のイベントと言う所へ歩き出した。


遊園地に最後のイベントと言ったら…

観覧車かな?


そう思って着いた先を観て私は後退りする事に成った。


最後のイベントが何故?なぜ?


お化け屋敷なの!!


お化け屋敷は怖いから嫌い…

入りたくない…

しかももう辺りも暗く成ってんのに…



私がアイツの手をギュッと握ると…


『僕が一緒に周るから大丈夫…怖がらなくいいから…』

そう言われても…


怖い物は怖い!!






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