嫌なアイツ




みんな切符を買い…


ゾロゾロと中へ入って行った…


私は…

私はまだ入れずに居ると…



心の準備もまだ出来て無いのにアイツは私を引っ張って中に入った。


目が慣れて来て…


私はアイツの腕にしがみついた。

もう怖い…


アイツの腕にしがみつきアイツの背中の方へ身体を移動させて私から前が見えない様にした…

でも耳が塞げないからキャーキャー言う声が聞こえる…

もうダメ…

もう限界…


入口から入ってまだそんなに進んで無いのにもう出口に行きたい私…



進んだ先に…

人が隠れてたみたいで私はその人を観た瞬間に大きな声をだしアイツに力一杯しがみついた。


もう泣きそうだ…

耐えられない…


私は自分の脚がガチガチ言ってるのが解った。


次々に襲って来るミイラや看護師の格好をした人達…


その度に私は大きな声を出し途中からアイツの腰に両手を巻き付けて歩いてた。


出口はまだ?

とアイツに訊くと…



『もう少し…。後もう少しだから我慢して下さいね。』

そう言って私の肩を抱き寄せ歩くアイツ



そして…


出口が見えて来た瞬間…


!!!!!!!!







< 80 / 450 >

この作品をシェア

pagetop