嫌なアイツ





お腹が空いて黙ってると思ってるのか?



私のお腹の事を気にしてるアイツに…

私は笑い出した…



『何がそんなに面白いんですか?』

そういい…
首を傾げ右手を私の頭に置き髪を撫でるアイツに…


私はドキッとした。



信号が青に成り…

再びハンドルを握り前を向いて運転を始めるアイツをずっと私は観てた。


ずっと観てるとアイツがどうしたの?と訊いて来たので私は何もない…

そういいまた窓の外を眺めた。




今日も月が出てる…


綺麗な月…

綺麗に光る月…




『愛莉さん?また月を眺めてるんですか?本当に愛莉さんは月を眺めるのが好きなんですね。』

前を向き運転するアイツに言われ…



私は月だけじゃ無いよ…

星も雲も真っ青な青空や夕焼けを観るのも好きだよ…


そう答えると…



『じゃ今度ゆっくり天体観測でもしましょうか?』

そう言われた。



私は返事を出来無かった…


黙ったまま下を向いたら…



『また僕の話をシカトするんですか?』



ちっ!

ちっ!

違う!!



慌てて顔をあげ言うと…







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