嫌なアイツ
私はアイツに抱かれたまま…
何も返事が出来なかった…
『何も返事がないという事は愛莉さん貴女が僕を受け入れてくれたと判断していいんですか?』
…………………。
受け入れる?
この私が?
違う!
絶対に違う!!
私はアイツに違う!と言ってアイツから離れた。
私はアイツに…
私は確かに好きじゃない男とはキスをしない…
そう言った。
でも貴方を好きだと私は一度も言ってない!
そう言うと…
急に車を停めたアイツにシートベルトのロックがかかり私の身体は前屈みに成った。
私はアイツの方を向き急にブレーキを踏んだら危ないじゃない!
そう言うと…
『じゃ俺の事を絶対に好きだと言わせてみせる!』
そう言って私にキスをして来た。
噴水でされたキスよりも…
プールでされたキスよりも…
頭の芯がボ~っとする様な強烈なキスを何度もされた。
私はアイツにただされるがままだった。
気が付いた時には家の前に着いてた。
海莉も饗庭さんも居ない…
私はアイツの車の中でずっと放心状態に成ってた…