嫌なアイツ





私はまた…

アイツのキスを拒めなかった…


私が車から降りる直前アイツは明日9時に迎えに来るから予定は全てキャンセルしてと言った。

私は明日、海莉とデジカメの現像に行ってその足で饗庭さんのカフェに寄ると約束してるから無理!

そう言うと…


『愛莉は彼氏と友達のどっちが一体、大切なの?』




だから…
いつから彼氏に成ったの?

と…
はぁ~

溜め息を吐くと…



『今さっき。愛莉が俺を好きだと言った時から愛莉と俺は彼氏と彼女の関係に成ったんだけど?』



そんな無茶苦茶な…



『無茶苦茶じゃないよ?本当の事を言ったまでだから…』



…………………。


私は海莉に相談してから返事をする…

そう伝えると…



『海莉ちゃんには明日、出掛ける事は話してあるから大丈夫だと思うけど?』



何処まで手回しが早いんだか…



私は海莉にもう一度自分の口で言って返事を貰いたいから又メールするから…

と言うと…



『解ったよ。じゃ海莉ちゃんに返事を聞いたら愛莉は直ぐに俺に連絡をする様にしてね。』


アイツは笑顔で言った…



私は頷き車から降りた。









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