貴方に会えたから。



「あっ、あぶねぇ!」


「えっ! なに?」


声の方を見てみるとボールがとんできていた。


「いった〜」


「わりぃ! 大丈夫か?」



そう。これが彼と初めてしゃべった日のことです。


「大丈夫です!」


「いや、大丈夫じゃねーだろ!
あかくなってるし!」


やばい!見られてる!
ちょー恥ずかしい…


「本当に大丈夫ですから!」


「おい!お前らわりぃ!
俺、こいつのこと保健室連れていくわ!」


「本当に大丈夫ですから…
ひとりでいけます。」


「いいのいいの!
こういう時は男の子に甘えるもんなんだよ!」


そんなこといったって…
周りの女子からの目線がいたいよぉ〜


「……わかった。」


そう私は小さくいった。








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