貴方に会えたから。



私は涙が止まらなかった。


前はこんなに泣き虫じゃなかったのに…


これから私は、いつ翔が記憶をなくすのかビクビクして過ごさなければならない。


神様は乗り越えようとしている時にまた新たに大きな試練をかす。


この話のことは翔は知らない。


絶対に翔にばれてはいけない。


そして、私はトイレでしばらく泣いていた。



泣きすぎて目が腫れたから冷やしていた。



ちゃんと笑えているかな?


私の笑顔、ひきつってないかな?


翔の前で堂々としていられる?


そんないろんなことを考えていた。


翔は今、頑張ろうとしている。


そんな翔が、不安になるような行為は絶対にしてはいけない。


私は翔のためにつよくなければならない。



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