傷む彼女と、痛まない僕。

 ・・・・・・僕がバスケ部。

 考えた事もなかった。 だって、スポーツ系の部活とは無縁なんだと思っていたから。

 かといって、文化系の部活に興味を持てなかった為、結局僕は帰宅部だ。

 ・・・バスケ部。 ずっと憧れだった。

 「確かに。 北川のアドバイスは役立ちそう。 北川の病気に差し支えないなら、北川さえ良ければ、バスケ部は大歓迎だよ」

 吉野さんの意見に乗っかって、小山くんも僕をバスケ部に誘ってくれる。

 嬉しくて、ビックリして、返事も出来ずに固まってしまった。
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