傷む彼女と、痛まない僕。
彼女を好きな彼。
準備室で2時間サボり、3時間目からは真面目に授業に参加。
---------そして放課後。
吉野さんは『バイトがある』と言ってダッシュで教室を出て行った。 ファミレスなのかコンパニオンのシゴトなのかは、敢えて聞かなかった。 なんとなく、知りたくなかったから。
僕は部活に・・・行くべきか、否か。
いや、部活には行く。 みんなに迷惑をかけてしまった事を謝らなければならないから。
そうじゃなくて、部活を続けるべきか、否か。
自分を『不要な生き物』と言った吉野さん。 吉野さんが不要な人間ならば、僕は尚更不必要な人間なのではないだろうか。
みんなのお荷物なんじゃないだろうか。
みんなに謝罪しなければいけないのに、重い腰が上がらず、自分の席から動けずにいると、