世界を守れそうな6人

「全員窓から離れようか」

「何でそんなに冷静なんですか!?」


4人が一気に柚太へと押し掛ける。柚太は溜息を1つ吐いて、その理由を告げた。


「窓に4人も密集していたら、“佐和が戻ってこれなくなる”」

「たっだいまー!!」


その柚太の言葉と同時に、窓から佐和がひょっこり姿を現した。

彼女は窓の上のふちに手をかけ、飛び込むかのように入り込んだ。

3階から飛び降りたと言うのに佐和は無傷で、ピンピンとしているではないか。


「ワタシは無駄に脚力だけは良いんだ。走るのは一応人に合わせているけどね」


何事もなかったかのように生徒会室へと帰還した佐和はニコニコと笑いながらに話した。