世界を守れそうな6人
このまま何もないと言い続ける事は流石にもう無理であろう。

勇気を振り絞り蛍人は自分の過去について話し、それを踏まえた上でとある事を打ち明かす。


「それで、その……似ているんです。笹原さんが僕が傷付けた人に。姿だけでなく声も雰囲気も。
彼女に告白された時、正直息が詰まりそうになりましたから。
その後、笹原さんも生徒会だと言う事が分かりまして。勝ったら僕を貰うとか言い出して……
あの人の隣に居続ける事はずっと苦しいだけ。また傷付けるんじゃないかって。
だから体育大会なんて潰れてしまえ、って願いました。でもそれは出来ないから、精一杯の抵抗を……」


5人はその話を聞き、蛍人から見れば全員無反応であった。
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