世界を守れそうな6人
「見た感じでは、緑が多く残っている感じだけど……どうなんだろう」


佐和が覗き込むようにしながら現状を探る。

だが幾ら探ってもどこが予選を突破するのかの予想は出来なかった。

頃合いを見計らってか再び太鼓の音が聞こえてくる。終わりの合図だ。

まだ残っている騎馬が元の位置へ戻る中……。


「あ、湯浅の奴。残っているじゃねえか」


元の位置へ並ぶ騎馬の中には蛍人の姿もあった。その手には赤いハチマキが握られていた。

どうやらAクラスの騎馬を1つ潰したらしい。

結果は残念な事に予選を勝ち上がる事は出来なかったものの、

蛍人が生き残っただけでなく、まさか討ち取ってくるとは誰も想像していなかっただろう。

戻って来た蛍人に旭以外の4人が彼を取り囲む。
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