世界を守れそうな6人
「奏が既にこうなる事を予知していたし、咲は咲で校舎の言葉を聞いたんですよ!」
遡る事数分前の事である。5人が手入れを終えて生徒会室へと戻る時の道中である。
それまでは何事もなく談話をしていた5人であったが、突然咲がビクリと身体を震わせ、
その場に立ち止まってしまったのだ。その様子を不審に思った残りの面々は、
咲の次の言葉を待った。また何か大変な事が起こったのではなかろうか。
奏を除く3人はゴクリと息を呑んだ。
「校舎が……悲鳴をあげました。痛い、と」
「その理由、分かるよ。古瀬先輩が普通科生徒会室の壁を壊したんだよ。
怒りに任せて力の加減が出来なかったんだろうね。
……壁もその場にいた生徒会の人達も大変な目に遭って可哀想だよ」
遡る事数分前の事である。5人が手入れを終えて生徒会室へと戻る時の道中である。
それまでは何事もなく談話をしていた5人であったが、突然咲がビクリと身体を震わせ、
その場に立ち止まってしまったのだ。その様子を不審に思った残りの面々は、
咲の次の言葉を待った。また何か大変な事が起こったのではなかろうか。
奏を除く3人はゴクリと息を呑んだ。
「校舎が……悲鳴をあげました。痛い、と」
「その理由、分かるよ。古瀬先輩が普通科生徒会室の壁を壊したんだよ。
怒りに任せて力の加減が出来なかったんだろうね。
……壁もその場にいた生徒会の人達も大変な目に遭って可哀想だよ」