世界を守れそうな6人
彼らからすれば長いようで短い勝負の時間。

最初に先頭に立ったのは男子バレー部の水着姿の男子。

咲や役員の男子はと言えば……下位3グループの中で争いをしていた。

現時点ではやや男子役員の方がリードしているようにも見える。だがそれも咲が追い抜ける射程圏内だ。

少しでも順位を上げ、距離を縮めようとするもそれも叶わず第2走者の佐和へとバトンを渡す。


落とす事もなく無事にバトンを渡し終えた咲は、膝に手を当て息を切らす。

それから近くに敷かれていたブルーシートの上に腰掛けた。


「宮野、よくやった……!」

「ごめんなさい……距離縮める事も、差を付ける事も出来なかった上に負けたままで」
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