世界を守れそうな6人
だからなのか奏がリードを奪ったなんて事には全く気付かず、彼からバトンを受け取っていた。
スカートが邪魔してうまく走れない。それでも少ない気力を振り絞って、ただ走る。
走っている最中は特に順位なんてものを気にする事もなく。
奏が折角作ったリードもまた縮められてしまう。だが旭にはどうでも良かったのだ。
目指すは蛍人の元。あと少し、あと少しと自分に言い聞かせながら、
そこで待っていた不安そうな顔をする蛍人へとバトンを渡す。
が。その瞬間にしっかりと蛍人が掴まなかったからなのか、スルリとバトンが地に落ちた。
チャンスと言わんばかりにその横を里緒が通り過ぎる。
慌てて拾い、蛍人は走り出す。まだ追い抜ける距離にいる里緒を目指して。
走り終えた旭はふら付くが、駆け寄って来た佐和に支えられる。何とか倒れるのだけは回避出来た。
スカートが邪魔してうまく走れない。それでも少ない気力を振り絞って、ただ走る。
走っている最中は特に順位なんてものを気にする事もなく。
奏が折角作ったリードもまた縮められてしまう。だが旭にはどうでも良かったのだ。
目指すは蛍人の元。あと少し、あと少しと自分に言い聞かせながら、
そこで待っていた不安そうな顔をする蛍人へとバトンを渡す。
が。その瞬間にしっかりと蛍人が掴まなかったからなのか、スルリとバトンが地に落ちた。
チャンスと言わんばかりにその横を里緒が通り過ぎる。
慌てて拾い、蛍人は走り出す。まだ追い抜ける距離にいる里緒を目指して。
走り終えた旭はふら付くが、駆け寄って来た佐和に支えられる。何とか倒れるのだけは回避出来た。