世界を守れそうな6人
ゴールに踏み込むタイミングが全く同じ。どちらがゴールを先にしたのか分からない状態だ。

誰もこうなる事は予想出来ていなかったからか、写真や映像での判断も出来ない。

唯一測っていたタイムを見てもほぼ同じ状態で。

本部席ではどちらが先にゴールをしたのかの審議が始まった。

丁度ゴールテープを持っていた特別科の男子生徒が、尚且つ無駄に記憶力が良いという力を持っていた為、

彼を交えての話し合いとなった。残る2チームもゴールし、順位は3位と4位だけが決まっていない。

僅か数分ではあったが12人からすればそれは長く感じる時間であった。
< 265 / 748 >

この作品をシェア

pagetop