世界を守れそうな6人
「…………」


唯一他のメンバーとは一緒ではない旭。

彼は今とても気分が憂うつである。理由は至って簡単。

この場にいる同じ力の生徒達以外にも、複数混ざって一緒に説明を聞いている幽霊がいる。

それだけならまだしも……旭に対して強く興味をもったらしい幽霊2人が、旭に言い寄って来ているのである。


「まあ何人か幽霊が混ざっているけれど気にしないように」


担当の先生は勿論、他の霊感タイプにも幽霊の姿はほぼ全て見えている。

学校内には簡単なまじないがされているからか、

親睦会の時の幽霊のように強い意志を持った幽霊以外は寄っては来ない。

今回泊まる事になった施設にもある程度は施されてはいるが、学校のように完全な物ではない。

その為こうして一緒に説明を受けたりする幽霊が多いと言う訳だ。
< 314 / 748 >

この作品をシェア

pagetop