世界を守れそうな6人
佐和はそこで高い位置にある風船をひとっ飛びで取りに行く、と言う特訓を何度も行ったようだ。

次に柚太が腕を使いすぎて痛くなったと嘆きだす。頑丈な大岩を片手で持てと言われたらしい。

咲は聖徳太子のような事をした、と言うが柚太と佐和はそれにピンと来なかった。


「要は複数の声を1度に聞き分けるって言う事……かな?」

「は、はい!!」

郁人がさらりと説明をして見せると、佐和は凄いと言わんばかりのキラキラした眼差しで郁人を見つめた。

その眼差しに郁人は頬を赤く染める。

ドキドキのしすぎか、カレーを食べ進めるスプーンが少しずつ遅くなっていった。

それを無視して蛍人は明らかに5人前はあるだろうカレーを食べながら、苦手分野を特訓した事を明かした。
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