世界を守れそうな6人
食事を終えた一同は旭達の3人部屋に集結していた。

その場に集まった全員の視線はやはり旭にあった。

見つめられている旭はただ何も言わず、誰かが何かを言うのを待っているように見える。


「……で、いつから憑いていると感じたんだ?」


沈黙を破ったのは柚太だった。

旭は少し考えた後、それがお侍の幽霊がいなくなった直後だと語る。

まるで彼と入れ替わるかのような感じであったと言う。

旭はすぐに出て行くと思ったのか特に気にせず、今に至るまで何事もなかったかのように過ごしていた。

……が、実際はまだ彼の身体の中にその幽霊はいる。


「せ、先生呼んで来た方が……お祓いしないと…………」


里緒が立ち上がり呼びに行こうとしたその時だった。
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