世界を守れそうな6人
旭が突然“行かないで”と叫んだ。突然のその叫びに周りはひどく驚いた。
誰もが里緒の言うようにそうした方が良いと思っていた中である。
「私(わたくし)を祓おうものならば、この者も道連れです」
「旭……?」
確かにそれは旭の声。だが旭は“私”と自分を呼んだ事は1度もない。
それだけではない。旭を包む周りの空気が凛としているようにも感じられる。
唯一、ぼんやりとそれを眺めていた蛍人がまた食堂の時と同じようにボヤいた。
「もしかして先輩乗っ取られました?」
その言葉に慌てた佐和はまだそうだと決まっていないのに、旭を強く揺さぶった。
ガクンガクンと旭が揺れる。誰もが佐和と同じ事を思っただろう。
誰もが里緒の言うようにそうした方が良いと思っていた中である。
「私(わたくし)を祓おうものならば、この者も道連れです」
「旭……?」
確かにそれは旭の声。だが旭は“私”と自分を呼んだ事は1度もない。
それだけではない。旭を包む周りの空気が凛としているようにも感じられる。
唯一、ぼんやりとそれを眺めていた蛍人がまた食堂の時と同じようにボヤいた。
「もしかして先輩乗っ取られました?」
その言葉に慌てた佐和はまだそうだと決まっていないのに、旭を強く揺さぶった。
ガクンガクンと旭が揺れる。誰もが佐和と同じ事を思っただろう。