世界を守れそうな6人
「旭君、お願いだから戻って来てー!!」

「……さ、佐和先輩一体何を!?」


驚いたかのように旭が佐和の行動に反応を示す。

先程までの空気はもうそこにはなく、いつもの旭のようだ。


「良かったぁ……いつもの旭君だ」

「……乗っ取られていたっぽいですね。いきなり出てきて驚きましたから。
オレの意思より憑いている霊の意思が強くなると、たまに起こるみたいです。
とは言ってもこうなったのは初めてなので、よく分かりませんけどね」


まるで他人事のように、旭は乗っ取られていた事を自覚して事等をあっさりと認めた。

暢気に言っている場合じゃないだろうと、ほぼ全員がツッコミを入れたい気分になる。

「お祓いをしたら旭君殺されちゃうし……どうすれば良いの?」
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