世界を守れそうな6人

「え、えっと……」


旭の反応は明らかにまるで恥じらうような乙女その物。

今こうして言葉を発しているのはどうやら彼に憑いている幽霊であった。

旭本人はまだ眠っているか、起きていたけれど油断して乗っ取られたかのどちらだろう。


「ま、誰でもいいや……おはよ……」


奏自身はまだ旭ではなく旭の中の幽霊が喋っている事に気付いていない。

奏もそのまま旭の中の幽霊と同じように身支度を始め、着替えを始めた次の瞬間。


「い、嫌ぁぁぁぁぁぁ!!　不潔!!」


旭の中の幽霊がこれでもかと言わんばかりに悲鳴を上げる。

その悲鳴に寝ぼけ眼だった奏の頭の中はスッキリと冴え渡った。