世界を守れそうな6人

「あ、今からしばらくはフリータイムです。1時間後にビンゴ大会を行います。お楽しみに」


ぼーっとしていたのか、旭が慌ててアナウンスをした。

一息入れる間もなく旭はクラスメイトやら見知らぬ女子生徒に声をかけられ始めた。

それは柚太も一緒であり、互いが言葉をかわそうとしてもなかなかそうする事が出来ない状態となってしまった。


「うん。モテモテだねえ……」


片手にグラス、片手にフライドチキン2本を持った佐和がそんな様子を遠くから見ていた。

フライドチキンを頬張りながら、監視業務を遂行しつつ、

その辺りにいた仲の良い同級生や下級生の女の子達と、

一言二言言葉を交わしながらホールをくるくる回っていた。