世界を守れそうな6人
「さっちゃん、さっき彼と一緒だったんでしょ? どうだったの?」

「どうと言われましても……いつもと変わらない湯浅君でしたけど?
何が出ても怯える事もしないで。稀に出てきた脅かし役の人の労をねぎらっていましたっけ」


里緒が咲を“さっちゃん”と呼ぶ辺り、この5日間で相当打ち解けていたのかと感じつつも、旭は疑問を抱く。


「……脅かし役っていたか?」

「いいえ? ほら、先輩のおかげで今見えるじゃないですか。悪ノリした幽霊さんが脅かして来たのです」


その旭の疑問を答える咲の言葉に怯えたのは里緒。

里緒を脅かすつもりで言った訳ではなかった咲は彼女に謝罪をしつつも、話題を先程の事に変える。
< 395 / 748 >

この作品をシェア

pagetop