世界を守れそうな6人

「えーっと、お2人さん?」


見守る事に耐えきれなくなったのか、里緒が思わず張り詰めた空気の中にいる2人に声を掛けた。

里緒のこの一言により、張り詰めた空気が完全にではない物の消えて行く。


「ああ、3人とも無視して悪かったね……」

「まったくよ!」

「いえ、私は特に気にはしていませんので……お気にせずに」

「榊先輩は遠山先輩が拒絶する理由を知っているとでも?」


3人がそれぞれの反応を見せ、蛍人が3人誰もが思っていたであろう疑問をストレートにぶつけた。

奏はためらう事もなくやさしい表情で“まあ、ね”と小さく呟いた。