世界を守れそうな6人

「旭がその理由を教えないなら、ボクが代わりに3人に教えても良いんだけど?」


不機嫌さをずっとあらわにし続ける旭に、奏はややキツめの口調でそう吐き捨てる。

先程までのやさしい表情はどこにもなく。正に旭を見下すかのような表情だった。

旭は奏から視線を離すと、


「どうせ分かりっこないんだ。勝手にしろ」


とだけ。“じゃあ勝手にさせて貰うよ”と視線を反らしたままの旭に言うと、

奏は旭が同タイプへの協力を拒む理由を話そうとし始めた……その時。


「ただいまー!!」

「ま、真山先輩……!?」


まるで空気を読まずに佐和が笑顔で奏達の後ろに立っていた。