世界を守れそうな6人

ヘラっと笑う水城。その笑みにつられて佐和もニコッと笑い、“頼もしいね”と呟いた。

その言葉に何故か郁人がショックを受けた様子であったが、それにはほぼ全員気付かず。

沢谷は手を合わせたかと思えば、ブツブツとなにやら呪文を唱え始める。

数十秒後、さっきまでヘラっとしていた水城の様子が徐々に変化して行くではないか。

一瞬まるで何かの電撃を受けたかのように、大人しくなったかと思えば。

突然下がっていた頭が起き上がる。目の色も先程までの水城とは明らかに違っている。


「えーっと……貴方は6日前に、強制的に天に昇った人ですか?」


呪文を唱え終わった所で沢谷は様子の変わった水城にそう尋ねた。