世界を守れそうな6人
こうして始まった3人の世界。真っ先に話題に上がったのは恋愛の事であった。

里緒は今まで様々な人との恋愛経験を語る。長くて1年、短くて2日の交際だったそうだ。

そして今は何故か体育大会の1件からそれまでコロコロと好きな人が変わって行っていたのに、

なかなか変わらなくなったそうだ。その好きな人と言うのが……。


「い、言わせないで下さいよ!」

「ワタシ達、体育大会の出来事知っているから言わなくても誰か分かるよ?」


勝手に照れて勝手に話を進める里緒に、佐和は何も考えずにあっさりと正直に答えた。

里緒はここで本当ならば“誰? 誰?”と聞いて欲しかったのだろう。

だが佐和と咲の前ではその願いも叶わない。
< 466 / 748 >

この作品をシェア

pagetop