世界を守れそうな6人
咲にとっては恥ずかしい質問だろう。

相変わらず顔は真っ赤にしたまま彼女は里緒の質問に答えていた。

黙ったままだった佐和も咲のその答えに、うんうんと頷きながら納得していた。


「そうだよね。一緒にいて落ち着くし、ちょっとブラックだけど悪い子じゃないしね」

「……先輩、もしかしてとは思いますが。まさか先輩も?」

「えっ……!?」


まるで佐和も奏が好きだと言わんばかりの発言に、2人は……特に咲は戸惑いを見せる。

2人の反応にも驚く事なく佐和は答える。


「何でそうなっちゃうの? 里緒ちゃんもせっかちだなあ……」


アハハ、と笑いながらに言うその姿に、何故か咲だけでなく里緒も安どのため息を漏らす。

しかしすぐに里緒の表情は真剣な物へと変わり、咲にせかすかのように言う。
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