世界を守れそうな6人
「落ち着け、落ち着け、落ち着け……」
何度もそう自身に言い聞かせ、あっという間に辿り着いてしまった病室の前。
1度大きく深呼吸をしてから扉に手を掛けたその時だった。わずかではあったが部屋の中から会話が聞こえて来る。
誰かがいる事に気付いた咲は開ける手を止め、その場を去ろうとするが、
中から聞こえてきた奏以外のもう1人の声が聞き覚えのある声だったせいもあり、
その会話にそっと耳を傾けて見る事にした。
「いっつも思うんだけどさ……」
「ん?」
「何で? 何でさ、こうなる事分かっているのに放っておく訳?」
「見えた未来は変えられない、物……だよ」
次には咳をする声が聞こえ、それが続くと聞き覚えのある声が奏を心配する。
何度もそう自身に言い聞かせ、あっという間に辿り着いてしまった病室の前。
1度大きく深呼吸をしてから扉に手を掛けたその時だった。わずかではあったが部屋の中から会話が聞こえて来る。
誰かがいる事に気付いた咲は開ける手を止め、その場を去ろうとするが、
中から聞こえてきた奏以外のもう1人の声が聞き覚えのある声だったせいもあり、
その会話にそっと耳を傾けて見る事にした。
「いっつも思うんだけどさ……」
「ん?」
「何で? 何でさ、こうなる事分かっているのに放っておく訳?」
「見えた未来は変えられない、物……だよ」
次には咳をする声が聞こえ、それが続くと聞き覚えのある声が奏を心配する。