世界を守れそうな6人

されている間は気付かなかった柚太。旭がそんな様子である事を見て、更に熱は上がっただろう。


「遠山……お前、そういえばいたんだな」

「いましたよ。誰が佐和先輩がこんな格好の理由まできちんと教えたと思っているんですか」


最初は嫌でたまらなかった旭も、

この部屋の中にいる内に“来て良かったのかもしれない”と思ったのであった。


一方の2段ベッドの上。ジャンプで佐和が郁人の足の上に乗るかのような体勢で、

またしても佐和は柚太と同じように“はい、あーん”を郁人にもして見せていた。

柚太とは違い郁人はそれに何も言わず、ボーっとしたままそれに素直に応じた。

自分が着ていた服を佐和が着ているとは夢にも思わず。