世界を守れそうな6人
「見えたんだよ。こうなるという事が」


つまりは既に奏には咲の気持ちは伝わっていたという事であり。

ある意味では告白は果たされているようなものであった。

奏にはこの先自分がどうするのかも分かっている。何を言うのかもきっと。

それでも咲は自分の今の気持ちを正直にありのままに伝えようとした。


「ボクといたら大変なだけだよ。やめた方が良い。今まで交際を申し込んで来た人は2人。
2人共つまんないと言って、自分で交際を申し込んでおきながら勝手に別れたから。
何でもかんでもお見通しに見えるのが嫌だったみたい」


しかしその前に奏は気持ちを受け取る事が出来ない事を伝えた。

それでも咲はまるでその言葉が聞こえていなかったかのように、改めてありのままを伝え出す。
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