世界を守れそうな6人
咲は思わず感激し、奏に抱きつく。それは“構わない”という意味でもあった。


「ありがとうございます……! それでも、嬉しいです」


抱きつく咲に戸惑いを覚えながらも、奏はとある疑問を咲にぶつけた。


「ボクは未来を変えても許されるのかな? またあの時のように大惨事と言う罰が当らないかな?」

「当たり前じゃないですか! さっきからそう言っているじゃないですか……」

「……本当にまだ少しだけど、好きになる事と変える事の努力してみるよ。多分。
本気で心配してくれた宮野さんと、恐らく旭にも悪いから」


咲の当たり前と言わんばかりの即答に、

奏は驚き咲には聞こえない小さな声でボソリと小さな決意を呟いた。
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