世界を守れそうな6人

やっと全員集合です。

更に1週間後の月曜日。曇り空が広がる中で、奏が午後から登校してきた。

約2週間近い入院生活から見事に復活したのだ。

それを旭からのメールで知った一同は、まだ授業が残っているというのに興奮が収まらずにいた。

放課後、大体3週間ぶりに生徒会室に6人全員が集結した。

その話題の中心はやはり退院をした奏。

特にお見舞いに行けなかった3年生2人に良いように扱われていた。


「お前、本当に大丈夫か? 少し痩せたんじゃないのか?」

「奏君本当に久しぶりだね! それから……2つの意味でおめでとう!」


柚太と佐和に頭をグシャグシャに撫でまわされ、やや困惑気味の奏に手を差し伸べる者は誰もいない。
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