世界を守れそうな6人
「来週にはテスト期間突入ですからねえ……。
お2人のように、ギリギリな点だけは取らないようにしたいですが……」

「宮野さん、さり気に先輩達けなしているよね」


蛍人の冷静なツッコミに、咲は慌てた。そんなつもりはないと必死に弁明をする。

その時ふと旭は思った。“咲がだんだん奏に毒されて来ている”と。

思わず早くに食事を終え、近くで書類整理をしていた奏の方を見やれば、

旭の視線に気付いた彼はニコニコと笑みを向ける。

それは“今お前、変な事考えていただろ”とでも言っているような笑みでもあった。


「と、ところで。つい最近気付いたんだけどさ……
去年の特別科の役員って全員3年生だったんだってな。道理で全員が生徒会初体験のはずだよ」

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