世界を守れそうな6人

奏の黒い笑みに怯えた旭が話題を反らすかのように、最近気付いた事を披露するも……。

男子は2人も“何を今更”とでも言いたげに、無言のまま遠い目で旭を見つめた。

咲については聞いていなかったようで、“何か言いました?”と逆に旭に聞き返す。


「いや、何でもない……先輩達って進路決めたのか?」

「何言っているの、旭。ボク達は余程の事がない限り、学院系列の大学か専門学校の進学だけでしょ。
高校で力の特訓を積んだだけでは未熟。キチンと使いこなせてから就職だって」


当たり前のように再び話題を変えた旭に、奏が言う。

今度はキチンと会話を聞いていたのか、咲が2人の進路を答えた。