世界を守れそうな6人

「柚太、譲れ。まだ乗り物は多いから」

「……だからってそれはないだろ!?」


佐和は女の子。どこまでもボケているし、本人が1人で行こうとしていても。

さすがに女1人、男2人の構図はこの場では……

いや、この場だけではなく他の場でも柚太と郁人からすれば情けない事である。

結果、どちらが佐和に同行するかでもめてしまったのだった。


「さては柚太、1人は怖いのか?」

「お前こそ、何だかんだ言って1人が嫌なんじゃないの?」


喧嘩はしないと約束したのに、早速喧嘩をする2人。だがその喧嘩もすぐに終わる。

それは申し訳なさそうに2人の話に割って入った係員の言葉が切欠であった。