世界を守れそうな6人
「ところでさ。話が途中でブツ切りになったからもう1度聞くけど……」
「好きな理由? 答えたのにもう1度言わせる気?」
「聞こえなかったんだから仕方ないだろ?」
柚太の質問に、あの時は赤面しながら答えていた郁人。だがそれは数時間前までの事。
今の郁人はやっぱりどこか赤い顔をしていたが、それに加えて不機嫌な様子でもあった。
「……もう二度と言わないからな。今度はしっかり聞いてもらおうか」
「言われなくてもしっかり聞かせて貰おうか」
「…………笑顔だよ。あとはやたらと真っ直ぐな所」
転校したての頃だ。仲間に入れてもらう事も上手く出来なかった郁人。
そんな時、いつも手を差し伸べてくれたのは満面の笑みを浮かべた佐和だった。
郁人が困っていると、真っ先に佐和がやって来てそれを助けてくれる事が多い。
まるで他の感情は忘れてしまったと言うくらい、どんな時でも彼女は常に笑顔を絶やさなかった。
「好きな理由? 答えたのにもう1度言わせる気?」
「聞こえなかったんだから仕方ないだろ?」
柚太の質問に、あの時は赤面しながら答えていた郁人。だがそれは数時間前までの事。
今の郁人はやっぱりどこか赤い顔をしていたが、それに加えて不機嫌な様子でもあった。
「……もう二度と言わないからな。今度はしっかり聞いてもらおうか」
「言われなくてもしっかり聞かせて貰おうか」
「…………笑顔だよ。あとはやたらと真っ直ぐな所」
転校したての頃だ。仲間に入れてもらう事も上手く出来なかった郁人。
そんな時、いつも手を差し伸べてくれたのは満面の笑みを浮かべた佐和だった。
郁人が困っていると、真っ先に佐和がやって来てそれを助けてくれる事が多い。
まるで他の感情は忘れてしまったと言うくらい、どんな時でも彼女は常に笑顔を絶やさなかった。