世界を守れそうな6人
例えに出されてしまった当の本人である旭は怒っても良いはずなのに、
正しい事を言われているせいか、言い返す言葉も見付からずに悔しい思いをしていた。
「先輩、ドンマイ。確かにあれは正論ですから。言い返せない気持ち、察します」
「蛍人。お前は慰めているつもりだろけど、その言葉でオレの気持ちが変わると思ったら大間違いだからな?」
蛍人が旭の肩をポンと叩き、フォローになっていないフォローをするそばでは。
佐和が大はしゃぎで柚太や咲と共に喜びを分かち合っていた。
柚太に至ってはもう勝つと分かっていた事もあったにも関わらず、
宿敵である郁人を負かせた事がひどく嬉しかったようで。
興奮のあまり彼女の肩を叩きそうになったが、下手をしたら骨折は免れない為そうしたい気持ちはグッと堪えていた。
「古瀬先輩が戦って勝った訳じゃないのに……」
ボソリと正しい事を言う奏の呟きも、今の柚太には届いていなかった。
正しい事を言われているせいか、言い返す言葉も見付からずに悔しい思いをしていた。
「先輩、ドンマイ。確かにあれは正論ですから。言い返せない気持ち、察します」
「蛍人。お前は慰めているつもりだろけど、その言葉でオレの気持ちが変わると思ったら大間違いだからな?」
蛍人が旭の肩をポンと叩き、フォローになっていないフォローをするそばでは。
佐和が大はしゃぎで柚太や咲と共に喜びを分かち合っていた。
柚太に至ってはもう勝つと分かっていた事もあったにも関わらず、
宿敵である郁人を負かせた事がひどく嬉しかったようで。
興奮のあまり彼女の肩を叩きそうになったが、下手をしたら骨折は免れない為そうしたい気持ちはグッと堪えていた。
「古瀬先輩が戦って勝った訳じゃないのに……」
ボソリと正しい事を言う奏の呟きも、今の柚太には届いていなかった。