世界を守れそうな6人

「なるようになる……か」

「うん!　あ、でも興奮してマイクを握り潰すのだけはやめてね?」

「誰もそんなことしねえからっ!」


佐和の忠告と後輩4人の声援を受け、柚太は大勝負の舞台に立った。

対するは以前に奏が体育大会で徒競走をした相手でもある上条（かみじょう）。

佐和と郁人、そして柚太を無理矢理合コンに誘った男子メンバーからすればもうこの勝負の結果は分かっていた。

奏のような予知能力がなくても、だ。


「上条だっけ?　先に歌えよ。俺は後からで良いから」


それを考慮してか、柚太は先に歌うようにと先攻を上条に譲った。