世界を守れそうな6人
「ユズ、いっけー!!」
流れる音楽にかき消されながらも、佐和は懸命に柚太を応援する。声が枯れてしまう勢いで。
深呼吸をし、発したその第一声は全身に響き渡るかのような迫力ある声。
マイクスタンドはないのに、マイクスタンドがそこにあるかのよう。
誰かのライブに来ているかのような感覚に多くのギャラリーが陥った。
「え、先輩こんな上手かったんですか!?」
「何!? 聞こえない……」
もはや曲中に会話をする事は不可能である。当の本人やそれを知る佐和に聞かなくても唯一分かる事。
それは柚太が、無駄に歌が上手いと言う事である。
流れる音楽にかき消されながらも、佐和は懸命に柚太を応援する。声が枯れてしまう勢いで。
深呼吸をし、発したその第一声は全身に響き渡るかのような迫力ある声。
マイクスタンドはないのに、マイクスタンドがそこにあるかのよう。
誰かのライブに来ているかのような感覚に多くのギャラリーが陥った。
「え、先輩こんな上手かったんですか!?」
「何!? 聞こえない……」
もはや曲中に会話をする事は不可能である。当の本人やそれを知る佐和に聞かなくても唯一分かる事。
それは柚太が、無駄に歌が上手いと言う事である。