世界を守れそうな6人

会長から、メンバーへ。

「さーて……しんみりしちゃった所で悪いけど、更にしんみりさせるかもしれない」


柚太が突然態度を改め、真面目な顔つきになる。何が起こると言うのだろうか。

それは佐和にすら分からなかった。そして柚太は一瞬の沈黙を破り、言葉を口にし始める。


「佐和。気軽に頼めそうなのが佐和以外いなかった、っていう軽い気持ちで選んだけどさ。

今ではお前以外の適任はいないっていうくらい、立派に副会長をやってくれた。ありがとう。

大学でもまた大声でバカみたいに騒ぐ事は出来ないかもけれど、よろしく。


遠山。多分このメンバーの中では1番真面目に取り組んでくれていたよな。

正直お前が1番不真面目だと思っていた俺を許してくれ。副会長になってもしっかり、な。

……早くその同性愛者疑惑が解けると良いな」