世界を守れそうな6人
最後は照れ臭そう顔を赤らめる柚太。各々の反応は様々で。

佐和はとても嬉しそうに満面の笑みを浮かべ。

旭はすっかり誤解を解く事を忘れていたようで、感動すら忘れてあたふたし。

奏は“何の事?”と言わんばかりに澄ました表情。

蛍人は掴む幸せが“里緒”と思い込んでしまったせいで青ざめ。

咲は顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。


「おいおい……折角の言葉だぞ? 感動しろ、って」

「いや……感動しているんですけど……」

「一言、余計です……」


だがそれもまた柚太らしい所でもあるからか、最終的にはみんな笑顔である。

その笑顔を柚太が一通り確認した所で最後に高らかに宣言する。


「解散!」


薄桃色の桜が舞い散る暖かい春の日差しを受け、柚太と佐和は去って行った。
< 744 / 748 >

この作品をシェア

pagetop