人生の選択肢～あの頃に戻る方法～

密かに私達は計画を練っていた。

その計画とは、
クラスの旗とクラスのパネルを連動し、
物語性をつくるというもの。

なんだそれ？
って思うかもしれないが、通常だと旗は旗。
パネルはパネル。
旗なんて自分達クラスの組をいれれば終わりな話だし、パネルもクラスの意気込みをかけばいい話なのだ。

それじゃあ、つまらない。
私達は目立ちたいのだ。

数あるクラスの中で、群を抜いて素晴らしい！
と賞賛されたいのだ。

そこで、瑞希と計画を作った。
ここまで考えているのは多分私達ぐらいなものだろう。

あらかたの物語性は決まっている。

｢じゃあ、計画通りおぐりんは旗担当ね！私はパネルやるから！｣

瑞希は、グッと親指を突き出し
私もそれに同意した。
そして、私は前を向き手をあげ、

｢はいはーーーい！清水君！！｣

一斉に皆が私を見る。
私は席を立ち、

｢はいっ！私、旗やりたい！そんで、旗のリーダーやりたい！｣