人生の選択肢~あの頃に戻る方法~
「さて、これでチーム分けが決まりました。」

黒板には、それぞれのところに皆の名前がはめ込まれていた。

「それでは、今から演目について何をするのか考えたいと思います。」

皆が一斉に口を開く。
「お化け屋敷!」「劇とか?主役おれー!」「ダンスとかは?」「他のクラスと一緒なのはつまんないよなー」
それぞれがあーだこーだ言っている。

「静かに!静かにお願いします!意見がある方は、手を挙げてください」

とりたて、私は演目に関して何でも良かった。
だから、誰かが決めた事に対してそれをやるのみ。

「はい!」

本田茉莉花(ほんだまりか)が手を挙げた。

「はい、本田さん」

茉莉花は静かに席をたつと、皆の顔を見渡した。

「ねえ、最後の文化祭。やっぱり思い出に残るものにしたくない?それと、クラスの団結!だったらやる事はひとつしかないよ、みんなでダンスをしよう!でも、ただのダンスじゃないやつ」

茉莉花はハッキリとした口調で、堂々とのべた。
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