人生の選択肢~あの頃に戻る方法~
「ねぇー小栗!」

「ん?」

いつものように昼休みは千佳と一緒にとっていた

同じクラスの女子から「一緒にご飯食べよ」と誘われるが、もう日課になってしまっている千佳との昼ご飯タイムは崩せない。

いつものように千佳とたわいも無い会話をしていた時、急に千佳は思い出したかのように目をキラキラさせて私を呼んだ。

「私ね、渡部君のメアドゲットしたの!!」

私は思わず、吹き出した。

今は梅雨に入るか入らないかの微妙な季節。
千佳が渡部君を気になると言ってから、
1ヶ月は立っていた。

いや、それまで千佳は「カッコイイ~」とかは言っていたけどそんな進展していたとは思っていなかった。

むしろ、私の教室に来ても渡部君としゃべってる所を見たことがない。

いつ、どこで、メアドを、、?

「吹奏楽で一緒の子がさ、渡部君と同じ中学で仲良かったみたいで私が気になってるって言ったら渡部君に言ってくれたみたいで、、」

ゲットしちゃいました♡

小さくピースサインする、千佳。
可愛いなぁ~、、
私もつられてピースサインする。
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